【書評】森見登美彦ワールドには負けました。四畳半神話体系を読んで。
こんにちは。
オーストラリアに来てから本を読む機会が増えた気がします。
日本にいるときから読もう読もうと思っていたもののなかなか手にしてこなかったのになぜでしょう、、笑
まあその理由については今度じっくり考えてみるとします。笑
さて今回は森見登美彦の『四畳半神話体系』という小説を読んでみました。
書いていることがメチャクチャなので、読みづらいかもしれません。笑
でもきっと興味を持っていただけると思います!
高校生、大学生、大学生に戻りたいあなたへ!
それでは行ってみましょう!
あらすじ
ざっくり言うと大学3回生の主人公が大学1回生の時に選択したサークル、団体によってどのように大学生活が変わるのかということが描かれている少し変わった小説です。
パラレルワールドの話が4つあり、それぞれの話でそれぞれが完結しています。
具体的には
第1話「四畳半恋ノ邪魔者(映画サークル「みそぎ」に入った場合の物語)」 第2話「四畳半自虐的代理代理戦争(樋口に弟子入りした場合の物語)」 第3話「四畳半の甘い生活(ソフトボールサークル「ほんわか」に入った場合の物語)」 第4話「八十日間四畳半一周(秘密組織「福猫飯店」に入った場合の物語)」 (wikipediaより)
という4つの話です。
登場するキャラクターは同じですが、違う関わり方をしていたりするので、とても面白いです。
考察・感想
まず、断っておきたいのですが、これを読んだら自分がなんだか大学生活に対して未練タラタラな人みたいに感じます。
つまり、未練タラタラなんだと思います。笑
なんというかとてもクセがある文体なので最初は良い辛さを感じました。
でも読んでいくとなかなか変わったお話なので、続きが気になり、すぐに引き込まれてしまいました。
実は、最初はこういった変わった構成であることを知らなかったので、第2話に移った時に違和感がありまくりでした。
でも第3話にもなるとこの文体に慣れてきて、
「はいはい、同じやつですね、よっしゃー行くぜー!!!」みたいな謎なテンションになりました。笑
誰しもが、あの時こうしてたら、、、あの時こうしていれば、、、という「たられば」をお持ちだと思います。
僕にも当然ありまして、というかたかだか20数年しか生きていないくせに僕の人生はたらればのオンパレードです。
それなのに、主人公はどの話でも違う始まり方から違う過程を通り、同じ良い結果に行くので最後はとてもムカつきました←
登場人物たちもみんな癖のありすぎる?(笑)キャラばかりでなんてうらやまいんだ、なんて思いましたし。笑
究極的に思ったのは、大学に入る前にこういうの読めば多少自分の大学生活も変わったのかなということですね。
それを言ってしまったら完全敗北みたいにも思いますが(笑)
伊坂幸太郎の「砂漠」に続いて大学新入生にオススメしたい小説に任命します。笑
まとめ
ほとんどやっかみみたいな感想文になってしまいました。笑
「たられば」というのは恐ろしいものですね。
人間はどうやっても後悔する生き物だそうですが、日本人ほどくよくよしてる人種もない気がしますね〜
そしてまさかここシドニーでこんな気持ちになるとは思いませんでしたが、ここシドニーだからこそ読んだのだと思うと不思議です。
来年戻ったら小津のようなキャラを目指したいものです。笑
気になった方がいらしたら是非お手にとって「たられば」を感じてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
Have a nice afternoon!